引用とサンプリングとヒント..1
おひさしぶりです。10日ぶりになります。
今日からはタイトルにあるように
ピチカートの楽曲において影響を与えたであろう
アーティスト・楽曲ついて検証してみたいと思います。
ピチカートの曲を聴いていると『おや?』とか
『アレ?』とか『あーこれか!』とか『ニヤッ』とか
経験した事がある人は少なからずいるのではないでしょうか?
よくいわれる「元ネタ」というくくりで
『あの曲はこの曲が「元ネタ」になってる』とか
この曲のこの部分はこの曲をサンプリングしている』とか。
まあ、そんな聞き方はマニアックな聞き方だし
別にそんな事を気にしなくても曲の良さには変わりはないのですが
曲の背景になっているものを探すのも一つのゲームみたいな
感じで楽しめますし、なによりそれを知る事で様々な音楽に
出会えるのが大きいと思っています。
いわゆる『元ネタ』の曲を聞いて『これって盗作?』と思われる場合も
あるかと思いますが、そこらへんは微妙なところで、
例えば今日のyahooニュースにありますが、
中国の「石景山遊楽園」の知的所有権の問題。
アレは、やはり「パクリ」でないかと(笑)。
でも、あのぬいぐるみ達にはなんともいえない「味」があり、
個人的にはあのチープな感じが大好きです。
ピチカートの楽曲の場合はやはり彼等が影響を受けた
音楽に対する真摯な愛の表現(大げさ)だと思っていますので
やはり「いただいた」のとは違うと思っています。
この辺の話は人それぞれ感じ方が違うと思いますので
あまりここでは多くを語らない事にしておきます。
ここに挙げた楽曲は『元ネタ』という事とは別に
どれも素晴らしい音楽ばかりですので、ピチカートの曲が
好きで、より深くピチカートの事を知りたいという場合に
ぜひ聞いてみてください。
前置きが長くなりました。もう一つだけ。
ハードなピチカートマニアの方々、「これがない」とか
「こんなのもある」「それはちがうんじゃない?」とか
是非教えてください。よろしくお願いします。

■オードリー・ヘプバーン・コンプレックス
●5th Dimension『GIRL'SONG』

ジョン・ウィリアムズが作った『おしゃれ泥棒』
(オードリー・ヘプバーン主演の映画)のコード進行にインスパイア
されたというピチカートのデビュー曲。
イントロのフレーズがフィフス・ディメンション『GIRL'SONG』の
イントロ部から引用されていますね。
■ちょっと出ようよ
●Paul McCartney『RAM ON』

高浪さんが書いたこの曲を小西さんが聴いてポールの曲を
イメージしたということでウクレレがかわいい『RAM ON』同様
のウクレレがフィーチャーされています。

■サマータイム・サマータイム
●ビンス・ガラルディVince Guaraldi『LINUS AND LUCY』

ウディ・ハーマンやカル・ジェイダー等と活動したジャズピアニスト。
スヌーピーのサントラをいくつか残しておりその中の1曲
『LINUS AND LUCY』のイントロがそっくりですね。
■皆笑った
●ハーパース・ビザールHarpers Bizarre『THE DRIFTER』
●ロジャー・ニコルス・スモール・サークル・オブ・フレンズ
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends
『KINDA WASTED WITHOUT YOU』
●フィフス・ディメンション5th Dimension『PAPER CUP』

メロディやリズムアレンジ、チョットしたフレーズがこの3曲を聴くと
ヒントを得ている感じですね。
■連載小説
●ポール・ウィリアムスPaul Williams『SOMEDAY MAN』
●はっぴいえんど『風をあつめて』
●はっぴいえんど『風来坊』
●バッファロー・スプリングフィールド
BUFFALO SPRINGFIELD『ON THE WAY HOME』

Aメロの部分は『カップルズ』のインスト集で『SOMEDAY MAN』を歌うと
歌えてしまいます。アレンジ面でのはっぴいえんどの影響もうかがえますね。
間奏のストリングスのアレンジはバッファロー・スプリングフィールドの
『ON THE WAY HOME』から。
■アパートの鍵
●西田佐知子『くれないホテル』
●ジャッキー・デ・シャノン
Jackie de Shannon『So Long Johnny』

筒美京平さんが書いたバカラック調の曲。
それをさらにバカラック調にした感じの曲になっていますね。
バカラックが書いたジャッキー・デ・シャノンの曲も
ヒントになっていますね。
■そして今でも
●フィフス・ディメンション5th Dimension『UP,UP,AND AWAY』
●ロジャー・ニコルス・スモール・サークル・オブ・フレンズ
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends『Love So Fine』
●ディオンヌ・ワーウィックDionne Warwick『サンホセへの道』
●ニルソンNilsson『WITHOUT HER』

フィフス・ディメンション『UP,UP,AND AWAY』と
ロジャー・ニコルス『Love So Fine』の2曲の影響が大きい曲ですね。
サビのメロディはディオンヌ・ワーウィック『サンホセへの道』を彷佛させます。
そしてそのサビの転調は『ピチカートソングブック』で小西さんが書いていますが
ニルソンの『WITHOUT HER』の影響とのこと。なるほど。
■憂鬱天国
●ニール・ヘフティNeal Hefti『おかしな二人The Odd Couple』
●ソニー・ロリンズSonny Rollins『Alfie/Alfie's Theme』

ニール・ヘフティはアレンジャー、作曲家として数多くの作品を残した
人ですが映画音楽も傑作が多くその中の一枚『おかしな二人』の
サントラからの一曲を引用しています。
それと、主題歌をバート・バカラック&ハル・デイヴィッド・コンビが
担当したサントラ『Alfie』からソニー・ロリンズが演奏する
『Alfie's Theme』からも影響大です。
■パーティー・ジョーク
●カウント・ベイシー&ニール・ヘフティNeal Hefti&Count Basi『CUTE』

カウント・ベイシーとニール・ヘフティの競演盤の中の1曲で
ニール・ヘフティが作曲した『CUTE』のフレーズが引用されています。
■いつもさようなら
●ロジャー・ニコルス・スモール・サークル・オブ・フレンズ
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends『I CAN SEE ONLY YOU』

この曲もまたロジャー・ニコルスのイメージを意識した1曲ですね。

■惑星
●アーチー・ベル&ドレルズArchie Bell & The Drells『TIGHTEN UP』
●マービン・ゲイMarvin Gaye『WHAT'S HAPPENING BROTHER』
●マービン・ゲイMarvin Gaye『DISTANT LOVER』
●ダニー・ハサウェイDonny Hathaway『LOVE LOVE LOVE』

これらの曲を聴くとアレンジやメロディ、コーラス、音色など見事に
ブレンドされていてピチカート流の「ソウル・ミュージック」になっています。
■誘惑について
●カーティス・メイフィールドCurtis Mayfield『BACK TO THE WORLD』
●デルフォニックスThe Delfonics『BREAK YOUR PROMISE』

全体的なアレンジはカーティス・メイフィールドの曲からの
影響がうかがえます。メロディのスイートな感じはデルフォニックスや
スモーキー・ロビンソン、etcのイメージが漂っています。
■聖三角形
●ビリー・ポールBilly Paul『Me and Mrs』
●カーティス・メイフィールドCurtis Mayfield『ONLY YOU BABE』

ビリー・ポールの不倫ソング『Me and Mrs』の影響が大きい曲です。
リズムアレンジはカーティス・メイフィールドの曲からの影響が。
ライブではよりそのリズムアレンジが強調されていますね。
■ワールド・スタンダード
●プレファブ・スプラウトPrefab Sprout『ENCHANTED』

アレンジのイメージが似ていますね。
■カップルズ
●スティービー・ワンダーStevie Wonder『ITAIN'T NO USE』
●ママス&パパスMamas & The Papas『PEOPLE LIKE US』

イントロのコーラスがスティービー・ワンダーの曲から。
メロディのヒントはママス&パパスの曲を聞くと影響を受けたのが
わかりますよ。
■日曜日の印象
●スピナーズSpinners『COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE』
●ヤングラスカルズYoung Rascals『AGIRL LIKE YOU』

トム・ベルがプロデュースしたスピナーズのヒット曲からのアレンジを
下敷きにした曲。メロディはヤングラスカルズの影響でしょうか。
■水泳
●レイ・テラスRay Terrace『WADE IN THE WATER』

「IMAKE A FOOL OF MYSELF」が有名なレコードですが
「水泳」のブーガルーアレンジのアイディアはこの曲からではないかと。
■これは恋ではない
●ホール&オーツDaryl Hall & John Oates 『I Cant Go For That』
●アソシエイションThe Association 『TOY MAKER』

アレンジがホール&オーツやアソシエイションを聞くとニヤリとします。
歌詞中に『〜ラジオから流れているいとしのエリー〜』という一節が
ありますが『いとしのエリー』がヒットしたのが1979年。
という事は、歌詞中の「夜のドライブ」は1979年とか80年頃だとすると
その当時日本でもブレイクしたホール&オーツの曲のイメージを
しのばせたのかなと...でもこの推理はキビシいですね(苦笑)
リズムアレンジの感じはブッカーT&ザ・MG’sの感じも。
■神の御業
●トレドウィンズTradewinds『ONLYWHEN I'M DREAMIN』

イントロの印象的なピアノのイメージを引用しています。
つづく。
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コメント
こんばんは。
さすがcytoronさん。凄いですね!
「そして今でも」は平山三紀さんの「いつか何処かで」も彷彿させますね。
かつてこの「いつか〜」を聴いていた小西さんと高浪さんも「きっと筒美京平さんもロジャニコやフィフス・ディメンションを聴いていたに違いない」と話していたそうです。
この曲は後の「イッツ・ア・ビューティフルデイ」(1996)のエンディングにも似ていますね。
「おかしな恋人・その他の恋人」は「ロジャニコ&スモールサークル〜」の「ジャスト・ビヨンド・ユア・スマイル」のアコギのイントロに似ていますね。
「パーティジョーク」はTVドラマ「プレイガール」のテーマソングにもちょっと雰囲気が似てますね。これも伊集さんのコーラスでした。
「これは恋ではない」の「♪woo〜baby baby」はやはりスモーキー・ロビンソン&ミラクルズの「ooo baby baby」じゃないかと。メロディは違いますが。
「深読みはファンの特権である」とは大滝さんのコメントでした。こういう話題は楽しいですね。
投稿: 都市色 | 2007年5月 9日 (水) 01時33分
僕も「石景山遊楽園」のキャラ大好きですよ。
何を言われても開き直って暴走し続けるところをもっと見たいです。
投稿: yoshi | 2007年5月 9日 (水) 08時15分
都市色さん
なるほど!情報ありがとうございます!
あとでまとめて「補足版」として追加したいと思います。
引き続き情報お待ちしています!よろしくです。
yoshiさん
こんにちは。そうですか。お好きですか。
いや、最近テレビのニュースで見た動くあのぬいぐるみ達には
笑撃を受けました。あの「こわれた」感じがなんともツボです。
投稿: Cytoron | 2007年5月 9日 (水) 17時31分